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峰岸徹さん肺がんで死去、65歳
『おくりびと』滝田洋二郎監督、本木雅弘ら沈痛

2008/10/13
『おくりびと』での峰岸さんの出演シーン(C)2008『おくりびと』製作委員会
『おくりびと』での峰岸さんの出演シーン(C)2008『おくりびと』製作委員会
 『さびしんぼう』、『はるか、ノスタルジィ』などの大林宣彦監督作品で知られ、映画、テレビ、舞台を問わず活躍した峰岸徹さんが11日(土)午後11時32分、肺がんのため都内の病院で死去した。65歳だった。葬儀は本人の遺志により親族らによる密葬とし、11月上旬にも「お別れの会」を開く。

 峰岸さんはトライアスロンが趣味で、今年4月に宮古島で行われる大会に向け練習をしていたが、腰痛がひどく検査入院。その際に肺にがんが発見された。6月に出演予定だった舞台「あした~愛の名言集」を降板し、治療に専念。抗がん剤や放射線治療によって、65歳の誕生日だった7月17日に、テレビ東京「絶景!大自然の露天湯めぐり旅」のロケで仕事復帰(放送は8月9日)するまでに回復した。

 だが、2週間ほど前、左わき腹がはれ内出血していることが分かり入院。関係者によれば、1週間ほど前からは意識もなくなり、最期は夫人、3人の子ども、孫にみとられ静かに息を引き取ったという。

 1943年7月17日、東京都生まれ。本名は峰岸知夫(ともお)。61年、日大芸術学部在学中に渡辺プロ入りし、翌62年『高校生と女教師・非情の青春』でデビュー。俳優座養成所、文学座研究生を経て、大映と契約した。芸名も峰健二峰岸隆之介と変え、75年から峰岸徹に。映画では、大林作品をはじめ『人間の証明』、『サード』、ドラマでは「Gメン'75」、「高校教師」など幅広く名バイプレーヤーとして活躍した。

 現在ヒット中の『おくりびと』では、本木雅弘演じる納棺師の父親役で出演。くしくも、長年離れ離れになっていた息子におくられるという役どころだった。

 滝田洋二郎監督は、「撮影は昨年の4~5月に行われ、その時はとてもお元気そうで、歳を感じさせない健康的なお顔がとても印象に残っています。お酒も好きで、撮影中はよく一緒に飲んで大好きな落語の話や『映画をやりたい。またやろうね』と話をされていました。本当にお元気そうだったので、信じられません。『おくりびと』では、その存在感あふれる演技で、とても重要な役で出演していただき、ご縁ができて大変うれしく思っていました。ありがとうございました」と追悼。本木も「伊豆方面のロケに、長いドライブをお1人で、助手席に愛犬を乗せていらっしゃったのを覚えています。心身ともに若々しく、自然体で誠実に取り組まれていました。突然の知らせに心が痛みます」とコメントを寄せた。

 4~6月にテレビ朝日系で放送されたドラマ「PUZZLE」の第6話にもゲスト出演。11月1日に公開される大林監督の『その日のまえに』が最後の仕事となった。撮影は終了していたが、家族ぐるみで付き合いのあった大林監督が「映画人だから、見舞いに行くよりカメラを持っていったほうが元気になる」との心遣いでシーンを追加。今年7月、峰岸さんの自宅で撮影が行われた。

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