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『アキレスと亀』に鳴りやまぬ拍手と歓声
たけし新作『アキレスと亀』ヴェネチアで絶賛のお披露目

2008/08/29

“妻”樋口可南子も感嘆「本当にすごい人」

レッドカーペットでファンの声援に応えるたけしと樋口可南子
レッドカーペットでファンの声援に応えるたけしと樋口可南子
 北野武ビートたけし)監督の最新作『アキレスと亀』が28日(木)、第65回ヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門でお披露目された。たけしと共演の樋口可南子がレッドカーペットに到着するや、沿道を埋め尽くしたファンからは大歓声。あらためて「世界のキタノ」の人気ぶりをうかがわせた。

 午後7時からの上映時間は、通常はハリウッドのメジャー映画が上映されるチケット40ドルの“ゴールデンタイム”というVIP待遇。2人がメイン会場のサラ・グランデに入場すると、再び大歓声とカメラのフラッシュの嵐。上映開始時に音声が出ないハプニングに見舞われたが、再度フィルムが回り、「オフィス北野」のロゴマークが映し出されると、待ちかねたファンたちから大歓声があがった。

 売れない画家の幼少、青年、中年時代を時系列で描いており、中年時代を演じるたけしは映画の後半に登場。おなじみとなった独特の笑いの描写では、「待ってました」とばかりに拍手と口笛が響き渡る。ヴェネチアの観客が「監督・北野武」と「コメディアン・ビートたけし」を認識し、その“両者”を敬愛している様子だ。

おそろいのベレー帽にTシャツ姿のキタニストたち。手前は柳憂怜
おそろいのベレー帽にTシャツ姿のキタニストたち。手前は柳憂怜
 中には、映画のモチーフとなるベレー帽と手作りTシャツを身につけた、イタリアに2000人いるといわれる“ファンクラブ”のメンバー約30人の姿も。また、映画祭ディレクターのマルコ・ミューラーに手招きされ、さくを飛び越えてレッドカーペットを歩いたという青年時代を演じた柳憂怜や、若いたけし軍団のメンバーたちも「殿」の人気を目の当たりにし大興奮だ。

 上映後は、エンドロールが完全に終わるまで鳴りやまないスタンディング・オベーションに、妻役の樋口は「鳥肌がたった」と感激の面持ち。「あらためて、たけしさんが、本当にこの場所ですごい人気なのだと実感した」と心から感銘を受けていた。

 当の本人は慣れたもので、「どうも『たけしは外国では評価されるけど、日本では誰も評価しない』ってのが大人も子どもも知っている定番になってて困っちゃっう。誰かが人気があるってウソついてくれないと」と自虐的なコメント。それでも「外国で自分のファンだって言ってくれると、本当にうれしくなっちゃうね」と照れ笑いを浮かべていた。

 2度目の金獅子賞(グランプリ)に向け、まずは順調な1歩を踏み出した『アキレスと亀』。日本では東京テアトル/オフィス北野の配給で9月20日(土)、東京・テアトル新宿ほかで公開される。

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