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ヴェンダース委員長「映画の波はアジアに」
ヴェネチア審査員会見で日本映画に期待大

2008/08/28
ヴェネチア映画祭の審査員(左から)ダグラス・ゴードン、ユーリ・アラボフ、Lucrecia Martel、ヴィム・ヴェンダース、ヴァレリア・ゴリノ、ジョニー・トー、ジョン・ランディス
ヴェネチア映画祭の審査員(左から)ダグラス・ゴードン、ユーリ・アラボフ、Lucrecia Martel、ヴィム・ヴェンダース、ヴァレリア・ゴリノ、ジョニー・トー、ジョン・ランディス
 第65回ヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門で審査員を務めるヴィム・ヴェンダース監督ら7人が27日(水)、会見に臨んだ。

 審査委員長のヴェンダース監督は、21本のコンペ作品の審査について「真剣に取り組むよ。女性が好きなものを見つけるために男性はがんばるものだろう」と意味深な笑顔。「『今の映画芸術』を映し出したコンテンポラリーな作品を探したい。言葉や文化の国境を越えて、偏見を持たず、目も心もオープンにして臨みたい」と意気込みを語った。

 ヴェネチアでは審査される側に立つことが多かったが、「自分の作品をコンペに出品しているときは、ほかの作品を数本しか見られないが、今回は全作品を見ることができる。ここにいる誰よりも、映画祭を楽しめるだろうね」と審査員の“特権”を強調。「ほとんどすべてのコンペ作品を、観客と一緒に見るよ。フィルムメイカーとして、静かな試写室で見るのではなく、観客の反応を感じながら見ることが大切だと思っている」とこだわりも見せた。

 日本映画が3本選出されていることについては、「映画には波がある。今、その波はアジアに来ているのかもしれない。中国や日本、香港、台湾などからクオリティの高い、素晴らしいサプライズが届いているよ。今年のコンペ作品を見るのがとても楽しみだ」と、日本映画にとっては追い風ともとれる反応だ。

 そのアジアから唯一、審査員に選ばれた香港のジョニー・トー監督は、「言葉の問題があるので、通訳にがんばってもらわないと。また、香港との時差があるので、審査している作品と自分の夢を混同しないようにするよ」とジョーク交じりの抱負。そして、「自分が面白いと思うものを選ぶ。それが、誰にとっても面白いはずだからね」と独自の観点を披露した。

 金獅子賞(グランプリ)などの行方を握る、そのほかの審査員は、イタリアの女優ヴァレリア・ゴリノ、米のジョン・ランディス監督、アルゼンチンの監督Lucrecia Martel、ロシアの脚本家ユーリー・アラボフ、イギリスの視覚芸術家ダグラス・ゴードンが務める(7月17日関連記事)。

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